Category Archives: LED蛍光灯に関する雑学

Q22:蛍光灯とLED蛍光灯に性能差が無いって本当?

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現在の蛍光灯とLED蛍光灯は性能にそれほど違いがないと聞いたのですが、それは本当なのですか?
question-man

Answer!!:現時点では本当です、しかし・・・

現在のところLED蛍光灯は白熱電球と比べた場合、その性能差は圧倒的ですが、蛍光灯と比べた場合、やや優っているというレベルです。
 
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実は、蛍光灯もいろいろ改良がくわえられており、最新式の蛍光灯の場合はLED蛍光灯とそれほど違いはありません。
むしろLED照明は照明効率ではまだ蛍光灯以下であり、同じ消費電力で蛍光灯の方が70%近く明るいという指摘もあります。
しかし、環境に優しく、しかも長く使えるLED蛍光灯のほうが長期的には分があるのは確かです。
しかも、蛍光灯は現時点が最高レベルであるのに対し、LED蛍光灯はまだまだ進化途上ですので、その性能差は今後、さらに広がるといわれています。

Q21:LED蛍光灯の規格問題について教えて

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LED蛍光灯は規格問題があるという話を耳にしました。
これについて詳しく教えてください
question-man

Answer!!
統一規格として「JEL801」が設定されていますが、いまだに問題を残しています

 
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規格の問題は、既存の蛍光灯で使用していた照明器具を流用できる直管形LED蛍光灯に発生していました
この直管形LED蛍光灯は既存の設備をそのまま流用出来るものの、使用には照明器具を改造する必要があり、しかも改造方法はメーカーによって異なっていました。
例えば電流をどこから流すのかという点を取ってみても、片側の口金から流すもの、両側の口金の1本ずつに流すものなど、さまざまな形があり、改造によっては、電流が流れてはいけないところに流れてしまい、事故につながりました。
そのため、日本の大手照明器具メーカーが参加している業界団体「日本電球工業会」はこれを問題視し、2010年10月に統一規格である「JEL 801」を設定し、一応の問題の解決になりました。
しかし、格安業者の中にはその規格を守らないものもおりいまだに問題となっています。

Q20:日本政府が積極的なのはどうして?

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今年(2014年)4月に閣議決定された「新しいエネルギー基本計画」では、2020年までにLED照明の普及率をフローで100%とする目標を掲げていますが、政府がこれほど積極的なのはどうしてですか?
question-man

Answer!!:東日本大震災が原因です

そもそも、LED照明がここまで普及した背景には2011年の東日本大震災が一番の理由です。
この震災の余波で全国にある原発が停止したことにより起きた電力需給がひっ迫したことを受け、政府は2012年に節電対策のため、政府は家電量販店やメーカーに対し、電力消費の多い白熱電球の販売・生産の自粛を求める方針を固めました。
これは電力消費の少ない発光ダイオード(LED)照明などへの切り替えを促し、電力需要を減らす狙いでした。
国が具体的な製品の販売・生産自粛を求めるのは極めて異例であり、それだけ政府の必死さを伺うことができます。
しかし、あの震災から3年経過した現在でも、この状況はあまり改善されておらず、度々、電気供給に対する不安が起きていることから、本格的な推進に乗り出しています。

政府の補助金制度

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LED照明の普及を100%にするために、政府は様々な支援制度を整えています。
有名なものととしては、補助金制度です。
これはおもに地方自治体が主体となって行っており、自治体により内容は異なりますが、LED照明を購入する際補助金を受け取ることが可能です。
また、中小企業向けの対策としてLED照明の購入したときはその金額を税額控除できるという税制上の優遇も行われています。

何故、2020年なのか?

「新しいエネルギー基本計画」では、2020年までにLED照明の普及率をフローで100%とする目標を掲げています。
何故、2020年なのかというと、話は非常に簡単です。
一言でいえば、その年に東京オリンピックが行われるので、多くの電気消費が予想されているからです
 
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